昨日の今日

パウロ・ディバラがユヴェントスを去るとき

2015年の夏、アンドレア・ピルロアルトゥーロ・ビダルカルロス・テベスが去り、ユヴェントスは変革の時期にあった。正確なパスと高度な戦術眼を持ったレジスタ、そして、その脇を安定させるために攻守において辛労してくれる闘将、圧倒的なゴールへの嗅覚とパワーで得点を保証してくれる10番が去ってしまったのであった。そうであるからして、ユヴェントスにはセリエA4連覇を達成したチームを持続させるためにも新たなアイドルが必要であった。そこに白羽の矢が立ったのが、昨季2014-15シーズン、パレルモで34試合に出場し、13ゴール10アシストを記録した、そう、パウロ・ディバラだった。多くのビッグクラブとの争奪戦を経て、ユヴェントスはディバラを獲得し、ディバラもまたユヴェントスを選んだ(7年前の入団会見でのディバラはそんなに変わらないけれど、めちゃかわいいですね)。Dybala Day round-up! | Paulo Dybala's first day at Juventus - YouTubeDybala Day round-up! | Paulo Dybala's first day at Juventus - YouTube 昨季までピルロが背負っていた21番を受け継ぎ、その番号と同じ年齢である若きエースへの期待は計り知れないものであったはずなのだけれど、結果的に公式戦23ゴールを叩き出し、その期待を軽々上回る成績で少年のように微笑んでみせたのであった。そして、翌年にポグバがマンチェスターへ旅立ったことから、いよいよ10番はディバラのもとへと巡ってくることになる。

そのあとのことは記憶に新しいことでしょう。まさしく理想的な主役としてゴールを量産し、観客を楽しませる魔法をかけて、ピッチの上で華麗に踊っていたのであった。長年、その番号と責任を背負ってきたアレッサンドロ・デル・ピエロからテベス、ポグバときて、新しい10番として任命された端正な甘い顔立ちをした若きディバラは、窮屈なところをあまりに華麗な優しいラブリータッチでくぐり抜けていき、左足から放たれる正確無比なシュートをゴールネットに突き刺す。そうなるともう世界が彼に恋をしてしまうのはあっという間なのであって、ディバラ・マスクのパフォーマンスと観客席へ向けられる眼差しにうっとりしながら、ユヴェントスの10番という責任を果たすディバラに魅了され、その番号をつけることをファンは認めてきた。そんな美しき7年でディバラは、セリエA優勝を5回、コッパ・イタリア優勝3回、UEFA CLでは準優勝も経験し、多くのトロフィーと115ゴールという歴史を手に入れたのであった。 PAULO DYBALA SCORES 100TH JUVENTUS GOAL! | ALL 100 GOALS | #JOYA100 💎⚽️ - YouTubeEmotional viewing! Dybala in tears on final home appearance for Juventus 😢💔 - YouTube そして、昨日、ディバラのユヴェントスでの最終戦アリアンツ・スタジアムにて行われ、チームメイト、サポーターからの大きな拍手に包まれ、ホームラストゲームのセレモニーで大号泣する姿を見てしまったら、もう涙が止まらない。泣くなよぉディバラ…涙。ユヴェントスからパウロ・ディバラが去る。その事実に途方もなく悲しい気持ちになり、打ちのめされてしまう。寂しくてたまらないのだけれど、それと同じくらい美しい記憶も浮かび上がってくるのであって、寂しさだけに覆われてたまるかという気持ちにもなってくる。あの美しき瞬間の数々をありがとう。まだ28歳、ひと花もふた花も咲かせられるはずだ。ユニフォーム収集家でもあるディバラは次はどこのリーグでユニフォームを手に入れるのでしょう。f:id:You1999:20220517124429j:imageディバラのサッカー人生が幸せで溢れますように。