昨日の今日

『風薫る東名阪漫才興行2022』

f:id:You1999:20220411104803j:imageカナメストーン、真空ジェシカ、ママタルトによる東京、名古屋、大阪をめぐるツアー、『風薫る東名阪漫才興行2022』の東京公演を北沢タウンホールにて目撃。配信チケットの販売もなく、ここでしか味わえない実に貴重なライブでありました。ステージに板付きで用意されていた6枚のパネルを使った豪華なOP演出によって幕開けが宣言される。構成はママタルト、真空ジェシカ、カナメストーンの順で各コンビ2本ずつ漫才を披露してから、フリーゾーン、コーナー、エンディングというものだった(もうすこし、あと1本くらい漫才をやってほしかった)。ママタルトは『花屋』『結婚式場』というわりとオーソドックスな2本ネタで楽しませてもらいました。真空ジェシカは、零士の「はい、どうしたの、なにか喋りたいことあるの?はいどうしたの」を漫才に組み込んだり、他にもダウ900000、モグライダー囲碁将棋、コマンダンテ 、ドンココ、ロングコートダディ、錦鯉、ストレッチーズなどなどの名前を次々に繰り出したりと、お祭り的な“東名阪漫才興行”というライブに合わせた賢いネタ選びで楽しませてくれる。かと思いきや、ガクが去ったステージ上で仰向けに寝転び、ひっくり返った蝉に擬態し、“お笑いを楽しむこととは”を説明し始める川北のサイコっぷりがあまりにも奇妙すぎて息を呑んでしまいました。30秒ほどの静寂の中でひっくり返った蝉のように手足を中空で動かしていた時間はさすがに頭がおかしすぎました。しかし、説明の途中で蝉が絶命してしまったのは時間制限のある競技漫才というものが、お笑いの無限さに区切りをつけて殺してしまっていることのメタファーなのではないかなどと考えてもしまった。『マンション』『シルバー人材センター』という2本は本当に傑作ですね。口内炎→ビタミンが足りない→人材が足りないとして始まるシルバー人材セミナーの流れが面白くてめちゃ笑いました。カナメストーンは真空ジェシカの漫才で出た「はい、どうしたの、なにか喋りたいことあるの?はいどうしたの」をアンサーとしてしっかり返してくれたりとその連動したステージに大満足。「あいつのはまだまだ」と零士。山口の下北沢の“下”と“北”と“沢”を身体を使って表現するなども、らしくて好きでした。ネタは『クレイジーになれ』『寄生虫』という2本。『クレイジーになれ』はこのMGeC Verを採用していました。カナメストーン『クレイジーになれ』MGeC Ver. - YouTube このときよりも完成度高く、零士の熱も高くて良かったです。零士の機嫌を直そうと奮闘する山口はかわいい。30分フリーゾーンではそのカナメストーンのネタの余韻を引き継ぎ、零士の機嫌を直そうと他5人が暴れまわるというものだったのだけれど、これがあまりにもカオスだった。まずもって真空ジェシカ川北がさまざまな空気を読まない運動を繰り返し、それにみんなが続き、零士がタオルで額を拭いながらツッコミまくるというぐちゃぐちゃな展開。ぐるぐる回ったり、飛び跳ねたり、叫んだり。コーナーは“1番嘘みたいな話をしている人は誰だ”という零士考案の企画で、零士の「おじいちゃんがギブアップと言い残して死んだ」という流れから、みんな各々の祖父祖母が死んだときの話に。大鶴肥満は祖母から嫌われていたというか見下されていたようで、「あんたはかわいくないね」とか「ほら、お相撲さん」などと言われていたらしい。檜原は母親との細川たかし『心のこり』の歌詞をめぐる思い出を話していました。しばらく誰かの死にまつわる話を続けていたものの、結局ラストはステージ上でぐちゃぐちゃカオスな渦を描きまくることになり、山口が「OPの豪華演出に反応が薄いから、今日の客はダメっすね〜」とガクが首を傾げてたことを暴露し、ガクが土下座し、閉幕。この3組が『M-1グランプリ』決勝の舞台で相まみえるときを期待しましょう。カナメストーンと真空ジェシカの絡みはめちゃ最高だったのだけど、まだママタルトは少し距離感があるように思えたので、東名阪の最後にどうなっているのかも気になるところだ。f:id:You1999:20220427175030j:image最後に開演前に流れていた場内SEを置いておきますね。GLAYWay of Difference』 、BEGIN『誓い』、カネコアヤノ『抱擁』、スカート『離れて暮らす二人のために』、乃木坂46『ハウス!』、 ポルノグラフィティ『ラビュー・ラビュー』、Hysteric Blue『Home Town』でした。カネコアヤノは零士ですかね。