昨日の今日

しゃれこめカナメストーン『なんか座ってちょっと話した』

f:id:You1999:20220413213331j:imageキャッチコピーは「この川で暇をつぶすだけのそんな青春があってもええんちゃうか」である此元和津也『セトウツミ』のようにただただ公園のベンチに座ってお喋りをするだけの動画、しゃれこめカナメストーン『なんか座ってちょっと話した』が素晴らしい。学校からの下校途中に駄弁るあの感じ、部活終わりに練習着から制服に着替えながらダラダラと喋っていたあの懐かしく美しい時間。ここにはそんな青春のような煌めく時間が川のようにゆったりと流れている。“なんか座ってちょっと話した”という本当に些細でとるに足らないひと時がこんなにも豊かに映し出される。これはもうカナメストーンの人柄ということもあるのだろうけれど、対面で話すことがなかなか叶わないこのコロナ禍というご時世や、あらゆるものが囲い込みにあって、物質的には豊かだけれどどこもなくストレスフルであり、なんとなく常に忙しい都市生活者の焦燥感を落ち着き和らげ慰めてくれる、誰もが欲する風景なのだ。2人の会話もまず、今このリアルに会ってただ話すことの困難さから始められている。零士「久しぶりに帰って良かったな。実家」からの唐突に「今日なに食うかなあ」と独りごちる山口。この会話のスキップも美しい。デブった零士の太った論。腹が飛び出たという山口お馴染みの内輪ワード。零士の話を聞かないで、女性を目で追う山口。鳥のフンを零士の服で拭き取る山口に叫ぶ零士。烏が鳴き、桜が散った木を低めの画角から画面に収めるところでカメラが2台あることに笑ってしまう。零士の儚い桜論。背後を通り過ぎる生活者、自転車、揺れる草木と揺らす風がそこはかとなく映像的だ。

零士「明日もがんばろうぜ」
山口「まあな」

2人の間に見えるニセアカシアという北米原産のマメ科ハリエンジュ属の落葉高木の花言葉は『慕情』『親睦』『友情』『優雅』『頼られる人』『死に勝る愛情』らしいのです。狙ったのか狙っていないのかはわかりませんが、カナメストーンにピッタリですね!ベンチに2人を座らせてみた【カナメストーン】 - YouTube